アルテ高崎vsガイナーレ鳥取:レポート/JFL前期第4節2日目

ナイスゲーム

 高まる400人の熱気を長い笛が切り裂く。スタジアムはこれ以上にな歓喜で意見を統一する。首位攻防とは名ばかりだけでない、両者が今の持ち味を出し切ったパーフェクトゲームだ。首位攻防という冠に相応しいナイスゲームだった。アルテ高崎ガイナーレ鳥取の試合は1-1の同点に終わった。

JFL前期第4節2日目結果
アルテ高崎 1-1 ガイナーレ鳥取
SAGAWA SHIGA FC 3-1 ニューウェーブ北九州
TDK SC 0-1 ソニー仙台FC
FC町田ゼルビア 0-3 FC刈谷
V・ファーレン長崎 1-1 MIOびわこ草津
三菱水島FC 0-2 Honda FC
FC琉球 1-3 流通経済大学

アルテ高崎vsガイナーレ鳥取:スタメン
アルテ高崎vsガイナーレ鳥取:前半終了
アルテ高崎vsガイナーレ鳥取:試合終了

堅い守備、いい雰囲気、アルテ高崎

 幕開けはアルテ高崎のエース久保田圭一のスーパーゴールだった。GK田中が放った前線へのフィードは強風を味方につけてその飛距離を伸ばし、ガイナーレ鳥取のDFラインを抜けて裏に落ちる。常に裏を意識していたFW久保田は狙ったかのようにディフェンダーを振り切ってシュート体勢に入り、弾んだボールに対して右足を振りぬく。縦回転がかかったボールは立ちはだかるGKシュナイダーをあざ笑うかのように避けてゴールネットへ吸い込まれていった。欧州リーグのハイライトのようなゴールにスタジアムはホームタウンの色を見せて揺れた。ナイスゴールだ。

 その後は気持ちというのがプレーによく現れるというのを目の当たりにした。先制後により守備的になったアルテ高崎のプレスは激しさを2割り増しにし、風を利用した鋭いカウンターも面白いように的確にボールが運ばれてますます鋭利になった。

 非常に良い雰囲気でハーフタイムに突入したのにもかかわらず後半に欲を出したのが運のつきである。後半が始まるとフォーメーションを4-2-4という極端なものにして明らかに前がかりになっていた。おそらく早い段階に追加点を入れて逃げ切ってしまおうという狙いだったのだろうが、これが裏目に出る。後半4分に右サイドを突破されるとクロスをあげられた。一度は跳ね返したものの、こぼれ球を処理するだけの中盤の人数が揃っておらず、丁寧に打ち込まれてしまった。それでもガイナーレ鳥取の多彩な攻撃に満遍なく対応してみせたアルテ高崎の守備は非常に安定していた。
ここからJリーグ-高崎-鳥取

超攻撃!ガイナーレ鳥取

 今日の試合に限って言えば、若干アウェーの雰囲気にのまれてしまったか。ガイナーレ鳥取アルテ高崎のプレスをかわすのに精一杯で、特に前半は決定的なシュートは1本と元気がなかった。風上に立った後半こそ盛り返して見せたが、若干の遠慮が見られたのは気のせいだろうか。もっと積極的に主導権を握ってほしかった。

 ガイナーレ鳥取のサッカーは面白かった。両サイドバックが大きく開いた代わりにGKシュナイダーがスウィーパー気味になって5バックを形成する。サイドバックにボールを収めるとダイヤモンド型の中盤と連動してボールを前線へ運び、ゴール前へと迫る。やろうとしていることは難しいが非常に攻撃的な戦術だ。

 しかし問題があるとしたらその攻撃的な戦術である。まだチームとして攻撃の形の意思統一ができていないようだ。いわゆる連携不足。ひとつの攻撃から2次、3次攻撃と繰り返すことが出来ず、攻撃が止む度に(というのは極端だが)カウンターを受けてしまっている。フォローの形まで完璧にこなす事が出来ると今日のように徹底的に守りを固められてもある程度は打開できるはずだ。ガイナーレ鳥取のサッカーは未完成であるが、このサッカーが完成したらJ2のチームですら止められないかもしれない。

 守備に関して私が見る限りは特に問題がある印象がなかった。サイドバックがもう少し早く攻守の切り替えができるとより完璧だが、DFラインが薄くなっても中盤の選手がフォローにまわることで致命的な欠陥を見せることなく、スウィーパー気味のGKも全く危なげがない。ただ、攻撃的なチームと対峙した時にボロを出す可能性はあり、万が一そうなると守備の崩壊を招きかねない。次節のFC琉球、次次節のジェフリザーブズ戦までは大丈夫かもしれないが、その次のFC町田ゼルビア戦がターニングポイントとなるだろう。

 ガイナーレ鳥取は首位ではあるが、まだ戦力に頼っている。もっと戦術の質を高めていかなければ、この先研究されたら去年の栃木SCのように後期に勝てなくなるだろう。
ここからJリーグ-高崎-鳥取

混戦JFL

 Honda FCが三菱水島FCに完勝で2連勝し、SAGAWA SHIGA FCはホームでニューウェーブ北九州を相手に今季初勝利を挙げた。FC町田ゼルビアFC刈谷にホームで0-3と完敗、V・ファーレン長崎はホームでMIOびわこ草津と引き分けてまたしてもJFL初勝利はお預けとなった。その他、ソニー仙台FCTDK SCに試合終了間際の決勝点で勝利して2位に浮上、FC琉球流通経済大学に逆転負けで開幕4連敗を喫している。順位はガイナーレ鳥取が首位をキープしたものの勝ち点差3の中に8チームと混戦模様。今季初勝利を挙げたSAGAWA SHIGA FCや流通経済大学が調子を上げるとさらに混沌としそうだ。

JFL前期第4節終了時
チーム 勝点 勝数 分数 負数 得失差
ガイナーレ鳥取 10 3 1 0 5
ソニー仙台FC 9 3 0 1 2
横河武蔵野FC 8 2 2 0 4
Honda FC 8 2 2 0 3
アルテ高崎 8 2 2 0 3
ホンダロック 8 2 2 0 2
FC刈谷 7 2 1 1 3
TDK SC 7 2 1 1 2
ジェフリザーブズ 6 1 3 0 2
SAGAWA SHIGA FC 3 1 2 1 +1
流通経済大学 5 1 2 1 -1
ニューウェーブ北九州 4 1 1 2 -1
MIOびわこ草津 3 0 3 1 -1
FC町田ゼルビア 3 1 0 3 -6
V・ファーレン長崎 2 0 2 2 -2
佐川印刷SC 1 0 1 3 -4
三菱水島FC 1 0 1 3 -2
FC琉球 0 0 0 4 -7

ここからJリーグ-高崎-鳥取

関連ニュース
関連試合
関連レポート

検索

Twitter

Facebook