2009JFLプレビュー(3/3) ?JFLだから起きるドラマ?

探せば探すほど

 今年のJFLの楽しみは勝点勘定による優劣とそのステータスに限らない。まだ正式な日程が発表されてないので注目点が増える可能性はまだまだありそうだが、現段階で今年のJFLの注目となりそうな話題を3つほど。

2009年の東京ダービー

 悲しいかな、昨年3年ぶりにJ1の舞台で実現した東京ダービーは今年行われない。しかし今年はJFLにその舞台が用意される。「横河武蔵野FCvsFC町田ゼルビア」の新しい東京ダービーだ。FC東京東京ヴェルディの安土桃山の領土合戦を思わせる今にも血しぶきが舞いかねないドロドロのダービーではなく、横河武蔵野FCFC町田ゼルビアは同じ東京ダービーといえどそこには地域性が垣間見れるはずだ。武蔵野と町田の地域性についてはよく知らないいので、ぜひスタジアムにてこの目で確かめてみたいと思っている。

 東京第3勢力を自称する横河武蔵野FCと第4勢力でありながら先に行かんとするFC町田ゼルビアの新しい東京ダービーの展開に期待だ。

秋田県とTDK SC

 不況の煽りを受ける形でTDKはそのサッカー部を抱えることができなくなった。そこで以前から受けていた秋田県によるクラブチーム化の動きと利害が一致する形でTDK SCは今期中にクラブチーム化することが濃厚になっている。Jリーグ不在県であった秋田県にプロチームが誕生することは私としては嬉しい限りなのだが、いかんせん状況が状況だけに両手を上げて喜ぶわけにはいかない。同じクラブチーム化でも徳島ヴォルティス(大塚製薬)にしろカターレ富山(YKK AP/アローズ北陸)にしろ、その母体を生かす形で行われて成功している。しかしTDK SCのケースはTDKが手放す形でのクラブチーム化でありこれは前例がない。

 つまりTDK SCにとって今年はクラブチーム化への模索段階として非常に重要な年になる。それゆえ、JFL残留が最重要課題であることは言うまでもない。+αで秋田県のクラブチームとして何ができるのか、方向転換におけるその先の見えない未来へどのような舵を取るのかを示さなければいけない。日本一控えめと言われる秋田県の県民性のイメージを打ち砕くべく、積極的な姿勢で明るい未来を見せてほしい。

宮崎県とホンダロック

 宮崎県といえばマスメディア的には某タレント知事の光り輝くおでこを思い出す。宮崎県とスポーツといえばサッカーに限らずプロ野球のチームも含めたキャンプ地として賑わったばかりだ。では、宮崎県とサッカーっといえば・・話の流れ的にはホンダロックといきたいところだが、どちらかというとあまりよろしくない歴史のイメージが強い。

 宮崎県には以前、「プロフェソール宮崎」というJリーグを目指すクラブチームがあった。一時はJFL昇格を果たすがその年に最下位で降格。それだけならまだしも、健全といえない運営によりチーム名と体制の一新を繰り返し、現在のエストレーラ宮崎は今年ついに宮崎県リーグまで降格してしまった。ホンダロックには「宮崎県にサッカーは無理」というイメージの打開を期待している。

 それは決してクラブチーム化してプロを目指せということではなく、あくまでもJFLの全国区のチームとして宮崎県が誇れるチームになってほしいということだ。3年ぶりのJFL復帰となった今年は自治体のバックアップも今まで以上に得られるようで県を上げて盛り上げようとする雰囲気が心地よい。企業チームが地域密着をテーマに取り組んでいるのはホンダロックに限った話ではないが、失敗事例がある宮崎県だからこそ注目している。その舞台はJリーグでもJFLでも関係ない。

etc

 JFLには18のチームがあり、18のドキュメンタリーがある。加えて、対戦カードの数だけドラマがあって、三者三様の視点からその一つ一つに意味がある。さまざまなスタンスのチームがごった返すJFLはそんなドラマを見つけやすい。鹿島アントラーズガンバ大阪の高次な試合も楽しみのひとつであるが、企業チームや学生チームが絡むアマチュア最高峰リーグで、その試合にしかないあなただけのドラマを見つけてみてはいかがだろうか。

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