2009JFLプレビュー(1/3) ?鳥取の年?

2009年JFL

 Jリーグの開幕まであと2週間をとうにきり、その1週間後に開幕するJFLについても然り、いよいよ開幕という言葉が似合う時期になってきた。佐藤由紀彦のV・ファーレン長崎入りが決定するなど、JFLのチームについてもいよいよ駒が揃ってきた気配だ。そろそろいい頃合だということで、今年のJFLのプレビューをば。各専門誌が開幕直前スペシャルと題してやれ大迫だとJリーグを占っているのと同様に、今年の最初の企画を簡単なJFLのプレビューにしたいと思います。

 リーグにおいて優勝争い、残留争いが盛りあがるのはどのリーグも変わらない。そこにさらにJリーグ参入条件である4位以内争いが加わるのがJFLの面白みだ。というのも、その4位以内が重要になるのはJリーグ準加盟である「ガイナーレ鳥取」「ニューウェーブ北九州」「FC町田ゼルビア」「V・ファーレン長崎」の4チームのみであり、その他のチームに関しては4位だろうが5位だろうが関係ない。この絡みがJFLの終盤を熱くする。

優勝争いは3チーム

 まずは上位。優勝候補は「Honda FC」「SAGAWA SHIGA FC」「ガイナーレ鳥取」の3チームだろう。前年度覇者Honda FCはいわずもがな、SAGAWA SHIGA FCも昨年の序盤は低迷したものの、終盤はその本来の力を取り戻す形で勝ち星を重ねており、今年は期待していい。ガイナーレ鳥取は昨年の戦力から小村徳男などの戦力を失って入るがそれ以上にシュナイダー潤之助をはじめとしたJリーグ経験者を豊富に獲得しており、選手を見る限りでは去年の栃木SC並の戦力はある。通年で十分に活躍できるはずだ。

 ダークホースとなるのが「流通経済大学」「V・ファーレン長崎」か。通年で戦力が安定しない流通経済大学だが、時にはHonda FCですら相手にしないその選手層は手強い存在だ。今年も上位をかき回してくれることだろう。V・ファーレン長崎は期待値をおまけしてのダークホース。冒頭で述べた佐藤由紀彦の加入をはじめ、昇格1年目らしからぬ戦力を整えたのは確かであり、4位以内であれば十分狙えるだろう。しかし、1年でJFLを駆け抜けた先代のザスパ草津FC岐阜ファジアーノ岡山がそれぞれ終盤に失速しているように、全国リーグを戦うためのハウツー(死語か)が無いと難しい。それでも昇格3チームのうち1年優勝抜けが期待できるのはV・ファーレン長崎ぐらいだろう。

主役はガイナーレ鳥取

 ガイナーレ鳥取は元はといえば米子市のチームだった。それを準加盟に伴いJリーグの基準を満たす「とりぎんバードスタジアム」を利用するために鳥取市に移転したのが昨年だ。同じ県内とはいえ、鳥取県は文化圏を米子地域と鳥取市地域の2つに分けることができ、その2地域には隔たりがあるという。つまるところの実質はホームタウンを移転しており、ゼロからのスタートを強いられてきたのが昨年だ。それゆえ、伸びしろは大きい。その移転が吉として現れるとしたらそれが2009年になる。鳥取県のチームとして今年はどこまで羽ばたけるか、非常に興味深い。

 しかしこのシーズンオフにおけるガイナーレ鳥取の活躍ぶりをだれが予想しただろう。昨年は4位以内になってもJ参入は無理と言われるぐらいに経営が厳しいと言われており、今年(2008年)上がらなければ無理というのが通説だった。しかしふたを開けてみればどこで掘り当てたのか、あれよあれよと戦力を補強してみせた。感心する前にかなり不安なのが本音だ。大賭博をしてなければよいのだが。

 以上に伴い、翌年のJリーグに参入できるのはガイナーレ鳥取のみと予想する。ずいぶんと思い切ってしまったが、現状を見る限りV・ファーレン長崎はもとい選手に大きな動きがないニューウェーブ北九州FC町田ゼルビアがそこに食い込むのは至難の業と言える。

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