犬飼会長が降雪地域への対策を述べる—Jリーグ秋春制移行問題

芝がだめなら人工芝にすればいい

 秋春制移行へ向けて、犬飼会長は一番の問題となっている降雪地域への対策案を述べた。ポイントは「人工芝での試合を認める」ことと、「totoの売り上げを芝の整備に当てること」だそうだ。totoの売り上げは過去最高の700億という報道がされており、財源としては申し分ないかもしれない。なるほど、そうすれば通常の予算で冬季でも使える芝のグランドができる。で、人工芝の上に積もった雪の上でサッカーをするのか。屋根をつけると予算がさらに必要になるな。そしてその維持費はもちろん、協会がある程度負担してくれるのだろう、北海道、東北、北陸全てのチームに対して。実際に犬飼会長の口からその言葉を聞いたわけではないので何を真意に述べたのかは分からないが、あまりにも短絡的過ぎやしないか。報道を通しての言葉を拝見する限り、現存のチーム(おそらくJリーグのみ)しか意識していないことがよく分かり、これから先のことは全く考えていないように感じる。

犬飼会長が協力訴え…Jの秋春シーズン制/サンケイスポーツ
「7月下旬開幕・5月下旬シーズン終了」をシミュレーション/スポーツ報知
J秋春制移行へ「札幌ドームは人工芝OK」/日刊スポーツ
サッカーくじ700億円超/スポーツ報知

東北・北海道のJクラブは既存の3チームで十分

 秋春制への移行はJリーグだけでなく日本のサッカー界全体への問題である。Jリーグを「7月下旬閉幕、5月下旬シーズン終了」にするならば、それと将来直結するJFLも「7月下旬閉幕、5月下旬シーズン終了」としなければいけない。そしてそのJFLに直結する各地域リーグ、その下の都道府県リーグを・・と全てに影響する。「草野球のチームは日本シリーズに出ることは出来ないが、サッカーはそれが出来た。」大分トリニータの溝畑社長の言葉を思い出そう。秋春制への移行は地方クラブへの励みとなったこの言葉を踏みにじることにもなる。降雪地域への根本への対応をしなければ、Jリーグ空白地帯が多い東北各県やこれからJリーグクラブが増えるであろう北信越地域の進歩を拒み、停滞させる原因になりかねない。まだこの件に関する犬飼会長の意見がないため、どう考えているのかは分からない。しかし今回の一件で殆ど何も考えていないことが明らかになってしまった。これらの問題をどのように金で解決するのか見ものだ。

柔軟な対応を・・

 おそらく、サッカー協会は秋春制への移行を強行させる。しかも殆どたいした対策をせずに。「2010年は目安」と言い改めたが今までのサッカー協会の動向を見るからに2010年は目安でもなんでもなく決定事項と言って間違いない。賛成派にしろ反対派にしろ、我々がすべきは来るときに備えて何をすべきかと言うことだ。議論・・とまでは言わないが、ブログでもmixiでも掲示板でも何でもよい、サッカーファン一人一人が秋春制移行に関して意見を発信して問題提議や解決に向けた提案をしてみてはどうだろうか。それが直接叶わなくとも、より多くの人に関心を持っていただくことで意見の幅が広がるかもしれない。私は今後もこの問題を度々取り上げていこうと思う。

 理不尽極まりないが、サッカー協会が硬いのならばこちらが柔軟にならなければいけない。協会の言いなりになっていると言われれば反論は出来ないが、私が一番恐れているのはこの一件を境にサッカー界がファンを含めて真っ二つに分かれてしまうことだ。秋春制への移行はそれだけ大きな問題と考える。安直な反対運動も一つの手だが、それでは溝を深めるだけで解決になるかどうかは怪しい。選手会の中でも賛否両論というこの問題に関して、より多くの人の意見を聞きたい。議論を深め、その中で私たちに出来ることがあるのならどんどんしていきたい。そしてサッカー協会にはファンやJリーグ未満の各チームの声にも耳を立ててほしい。

 最後に、ユアスタ、NDスタ、ビッグスワン、仁賀保、宮城スタ、富山・・各地のスタジアムがドーム化するのを心底楽しみにしている(笑)

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