全国地域リーグ決勝大会

地域決勝リーグとは何か

 インターネット通信において回線速度が低速化してしまう地点をボトルネックを言う。水を入れたペットボトルを逆さにする様子を想像していただければ分かりやすいだろう。その絞られた口で流量が制限されてしまう様子からそう呼ばれるのだ。全国地域リーグ決勝大会いわゆる地域決勝リーグは日本サッカーのボトルネックと言える。

 地域決勝リーグとは関東リーグや九州リーグなどの各地域リーグから全国リーグであるJFLに昇格するクラブを決める大会だ。11月末に短期集中型で開催される。各地域リーグからの参加チーム数は前年の結果を受けて変動する。さらに面白いのは各地域1部リーグを突破せずとも地域リーグ以下のクラブなら事実上どこでも参加できる「全国社会人サッカー選手権大会」を勝ち抜いたチームにも参加権(全社枠)が与えられる事だ。昨年はMioびわこ草津がその全社枠で決勝リーグに参加し、見事にJFL昇格を決めている。

 地域決勝リーグは全国リーグへの登竜門として多くの関心を集めている。Jリーグが公式に目標として掲げているチーム数はJ1が18チームでJ2が22チームだ。その後にJFLが18チームとして続くのだが、その直下である各地域1部リーグは北海道から九州まであわせると75チーム(*)もある。JFLに昇格するというのはそれほど難しいものなのだ。本来ならばJFLを2部制にして2部を西日本リーグと東日本リーグに分けるなどをするのが望ましいというのが僕の考えだが、今はまだ現実的ではない。地域決勝リーグがあるのはその理想と現実の狭間によるものかもしれない。

(*)北海道8、東北8、関東8、北信越8、東海8、関西8、四国8、中国9、九州10リーグ構造

今年の地域決勝リーグ

 今日は現段階で地域決勝リーグに駒をすすめるクラブをまとめる。現段階で決まっているのは関東のFC町田ゼルビア、北信越のAC長野パルセイロ、関西のバンティオンセ加古川とアイン食品、そして九州の沖縄かりゆしFCとV・ファーレン長崎。中でも圧倒的な成績で勝ち抜いた町田ゼルビアと長野パルセイロ、バンティオンセ加古川への注目度は高いだろう。

参考サイト:第32回全国地域リーグ決勝大会

 まだ半分も決まっていないが、注目しているのは沖縄かりゆしFC。一時は事実上の解散となったが見事に建て直し、今年は地域決勝リーグ常連のVファーレン長崎を差し置いて優勝。なかでも得点王となったストライカーの斎藤将基は2005年の東海1部リーグでも静岡FCで得点王を獲っており、さらにJ2に降格した東京ヴェルディに移籍した後はJ2だけでなくACLの舞台を経験するなど、Jリーグでも十分通用する力と経験を持っている。それだけではなく、同じ沖縄に本拠地を置きながらJリーグ加盟を目指すFC琉球の存在も意識しているはずだ。全国リーグで沖縄のクラブが衝突する姿も見てみたい。個人的に、天皇杯でも勝ち残っている沖縄かりゆしFCへの期待は高い。

 まだ出場クラブが出揃っていない段階で決勝大会の話をするのは時期尚早だが、とにかく今から楽しみだという事だ。この大会を見るには生観戦しか手段が無いが、日本で一番熱いといっても過言ではないこの大会を注目してみてはいかがだろうか。

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