今週末は東北1部リーグにも注目

今日のエルゴラは天皇杯特集

 今日のエルゴラことサッカー専門誌エルゴラッソは必見です。何といっても今日の紙面は天皇杯3回戦特集!買いですよ。エルゴラ自慢の番記者さんたちがJリーグ並みに大きく、そして色濃くその見所を取り上げてくれています。どれぐらい大きくかというと、ACLと高円宮杯が見開き1面ずつ、広島のペトロビッチ監督の特集が片面でその他のページは全部天皇杯というぐらい。なんていったってヴァンフォーレ甲府vsファジアーノ岡山のプレヴューが中央の見開きだからね。私、エルゴラは定期購読しているぐらいの愛読者なのですが、ここまで大きく扱われているのは初めて見ました。エルゴラを販売していない地域が多いのが残念です。関東地区の皆様、まだコンビニなどには残っていると思うのでぜひ読んでみてください。といいつつ今日は地域リーグのお話です。

エルゴラ

グルージャ盛岡vsNECトーキン

 今週末は天皇杯と高円宮杯に話題を持っていきがちだが、アマチュアサッカー界にはもう一つ大事な試合がある。それは東北1部リーグ最終節のグルージャ盛岡(岩手県)vsNECトーキン(宮城県)」だ。2位と1位にそれぞれ構える両チームの直接対決となる。勝ち点差は2であり、NECトーキンは引き分け以上で、グルージャ盛岡は勝利で優勝となり、地域決勝リーグに駒を進める事になる。

 グルージャ盛岡は2003年にJリーグを目指すクラブとして発足し、暫く東北リーグの盟主として君臨しているクラブだ。2006年に経営陣の一新という形で事実上のチーム分裂という異常事態が起きているが、今もなおその強さは変らない。ちなみに分裂して出来たクラブが後に述べるガンジュ岩手である。そして優勝を逃した2006年には当時のライバルであったTDKにJFL昇格を先に越されている。グルージャとはスペイン語での鶴といういみであり、エンブレムも2羽の鶴(向鶴)が描かれている。加えてユニフォームも白と黒であり、統一感があって印象がいい。Jリーグのかきこめムードに便乗する為にも何としても優勝をものにし、JFL昇格を果たしたい。

 NECトーキンは1997年から東北1部リーグに所属する古豪で98、99年に優勝経験がある。しばらくはTDKとグルージャの陰に隠れていたが、今年は9年ぶり3度目の優勝を目前にしておりその士気は高いはずだ。また、選手は仙台大学やベガルタ仙台などの宮城にゆかりがあるチーム出身の選手が多い。他にも大卒の選手が多いのはいかにも企業チームらしい。

東北1部リーグの現状

 東北1部リーグの状況を簡単に説明しよう。NECトーキンとグルージャ盛岡の2強状態である。順位表を見ていただくとその異常なまでの突出ぶりが良く分かる。ところが、それならばこの2チームは相当強いのかといえばそうでもない。その証拠に、天皇杯ではグルージャ盛岡が大阪体育大学に3?0の完敗を喫している。ちなみに、東北勢で勝ち残っているのはJFLで実績があるソニー仙台だけだ。

 東北地域は北信越や九州に比べたら華やかさはないが、言わずと知れたJリーグを目指すクラブの宝庫である。有名なのが岩手県のグルージャ盛岡とガンジュ岩手、福島県の福島ユナイテッドとバリエンテ郡山だ。秋田県のJFLクラブであるTDKも、公式表明していないながらJリーグ入りの動きがある。

東北リーグ第13節終了時順位表

チーム名






1 NECトーキン 37 13 12 1 0 58 4 54
2 グルージャ盛岡 35 13 11 2 0 61 7 54
3 FC秋田カンビアーレ 22 13 7 1 5 16 22 -6
4 FCプリメーロ 21 13 7 0 6 31 29 2
5 仙台中田SC 12 13 4 0 9 17 37 -20
6 塩釜FCヴィーゼ 12 13 4 0 9 22 47 -25
7 ビアンコーネ福島 9 13 3 0 10 14 35 -21
8 古河電池FC 6 13 2 0 11 10 48 -38

Jリーグは東北から盛り上げろ

 J2が採用されてから新しくJリーグを目指して見事はたしたクラブを眺めると、ある共通点が浮かび上がる。徳島ヴォルティスザスパ草津愛媛FCFC岐阜ロアッソ熊本。お分かりだろうか。どこも暖かい地域にあるのだ。ここに東北や北信越からなかなか成功するクラブが現れない理由が見えてくる。

 先日お伝えしたJリーグの秋春制に、異常なまでに猛反発しているのが東北と北信越のいわゆる雪国の方々だ。理由は明確。降雪で練習環境や試合環境が整わないのだ。私は雪国に住んだ経験がないのでその過酷さは想像できないし理解できない。だから悠長に秋春制推進派なんて言えるのだろうが、雪国のクラブがなかなか出てこないこの現実は決して無視できるものではない。

 JリーグがJリーグたるには東北のクラブの力が必要だ。西日本のクラブが続々と力をつけてきている現状が続けばJリーグはますます雪国に目を向ける事がなくなり、全国リーグとしてのバランスが極端に崩れる結果になりかねない。それに加え、モンテディオ山形ベガルタ仙台が見せる日本屈指のダービーマッチに表現されるように、盛り上げる為の潜在されたパワーは計り知れない。一年でも早く、そして一つでも多くの東北のクラブがJリーグに加わることを心待ちにしている。

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