高校サッカーはじめます

高校サッカーの面白さとは

 質がよければよいというものではない。何の脈絡もなく突然湧き出した結論だが、地域リーグファンの方には概ね同意していただけると思う。数日前の話ではあるが明日開幕する高校サッカーを待ちきれず、何を思ったか「ブラバン高校サッカー」を購入した。「ふり向くな君は美しい」など高校サッカーにゆかりのある曲をプロが編曲しプロの編成で演奏したものが収録されている。吹奏楽部出身の私として気にならないはずがない。結果からいえばそれは残念だった。いや、確かに編曲も演奏も共に素晴らしいのだが、何かしら違和感を覚える。

 それは「高校サッカー」ではなかった。さらに漬け込むなら「高校」サッカーではなかった。かといって「サッカー」の部分に修飾すればそれがしっくり来るかといえばそうではなく、そもそもがサッカーファンである私の心を躍動させるものではなかったのが最終的に得られる結果論だ。何が足らないのか、簡単に表現してしまうと「高校らしさ」に尽きる。

 高校サッカーのテーマソング「ふり向くな君は美しい」はテーマソングとしては少々異質である。その内容は戦いに挑むものに対する鼓舞でもなく、勝者への賞賛でもなく、敗者への労いだ。歓喜の勢いで声高らかに歌うものではない。どちらかというと、涙ぐみながら音にならない声を震わせながら歌うものだ。その曲をプロが完璧に仕上げてしまったのではどうにも腑に落ちるはずがない。私が勝手に期待していたのはプロの完璧な演奏ではなく、スタジアムで耳にする演奏に見合ったクオリティであった。

 高校サッカーには高校サッカーのサイズがある。プロに近いとは言えず、地域リーグにも及ばないであろうこのカテゴリの大会でありながら、何に対して人々は関心を集めるのか。都市対抗の面白さもそうだが、高校生が高校生たるレベルで高校生たるフットボールを奏でているからだと認識している。それはピッチに立つ22人とベンチに座るメンバーだけでなく、バックスタンドに陣取る応援団による劣化コピーの応援や、サッカー観戦などする機会がなさそうな奥様による的違いな戦術指導といったスタジアム全体の雰囲気を含める。パーフェクトなものは何一つ存在しない。いや、存在してはいけない。高校サッカーは高校サッカーのサイズであるから楽しいのである。私は、高校サッカーの雰囲気が好きだ。

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「にわかに高校サッカー」始めます。

 「ここからJリーグ」はオフシーズン特別企画として高校サッカーをとりあげることにします。いや、あんた高校サッカーとか詳しいのかと言われたら全く詳しくありません。Jリーグ?地域リーグを専門としているため、どちらかと言えば高校サッカーに関してはサッカーファンのなかでは素人の部類に入ります。ゆえに、この企画をやろうがどうか迷ったのですが、見るほうとて暫く見てなかったらいろいろと鈍りますから。速報はしません。観戦レポートという形であくまでチーム全体に主眼を置いてお伝えしたいと思います。サッカーに限らず高校スポーツの焦点の一つとして一人の選手に着眼する見方が一般ですが、私はまだ未熟ゆえそのような見方は出来ません。私も私のサイズでお伝えしたいと思います。

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