景気が悪いですね。という話

東京Vラウンドテーブルより

 先日、東京ヴェルディのラウンドテーブル(フロント幹部とサポーター有志が直接対話をする機会)に参加してきた。東京ヴェルディは非常に健全な経営を貫いており、Jリーグが始まってから赤字となった事がない。しかしそれは数字上での話で、実際はどれだけ無理な補強や無理な支出をしても親会社である日本テレビが帳尻あわせをしていたからに過ぎない。贅沢な話であるが、この体質を見る限り東京ヴェルディはクラブチームでありながら企業チームなのだ。3年前からこの体質を変えて日テレから独立するのが望ましいと思い行動してきたが、日テレが赤字となるまでの不況は流石に想定外だったというのはフロント幹部の話である。その他、大量解雇や戦力補強の話題の全ての結論が未曾有の資金不足に行き着き、今回の話し合いでこのクラブがいかに資金難で悩まされているのかがよく分かった。その象徴となった場面は社長が自らの「いい広告主があったら是非話を持ってきてくれ、すぐに飛んでいくから。」という言葉であった。もはやプライドの欠片もない。

 他のチームの経営体制がどのようになっているのかは知らないが、いかに苦労しているかというのはよく分かった。

2009年が見えてこない

 三菱ふそうトラック・バス株式会社が浦和レッズのスポンサーから撤退した。世界の経済状態が大きく揺れ動くさなか、その余震の影響を受けるのはサッカー界とて例外ではない。特に直接的に被害を受けているのは所謂「企業クラブ」と言われるサッカーチームだ。NECトーキンの廃部は記憶に新しいが、具体的な話は全くないにしてもJFLではソニー仙台FC(ソニー)、TDK SC(TDK)、三菱水島FC(三菱自動車)などの中堅以下のチームを不安視する声は少なくない。もちろん、企業チームに限らずクラブチームもその影響を受けないはずがない。特にチケット収入が少ないJFL以下のクラブチームでスポンサーが集まらないチームは規模縮小を余儀なくされる。今もっとも危機的な状況におかれているのは出資会社が破産してしまったというバンディオンセ加古川であるが、まだ一端に過ぎない。朝目覚めたらチームが無くなっていたということがあってもおかしくない。改めて言うことではないが、日本サッカー界は非常に不安定な時期を迎えている。しかし時は刻々と刻まれ、2009シーズンはいずれ迎えることになる。全く予想できないし、不安は尽きない。

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