北の大地からJFL

サッカー不毛の地、北海道の新興勢力

 北海道とサッカーから連想するもの。コンサドーレ札幌札幌ドーム。2002年ワールドカップのアルゼンチンとイングランドの激闘も記憶に新しいだろうか。あとはこのブログを読んでいただいている方には地域リーグ決勝大会の常連であるノルブリッツ北海道を思い出す方が多いことだろう。サッカーをする環境とはかけ離れている北の大地にコンサドーレに続く全国クラスのチームが居ないのが現状でして、社会人レベルではそれが北海道で1番のチームであれ全国大会に出ようものなら絶品のカモとしておいしく料理されてしまう。具体的には全国社会人サッカー大会では全てが初戦敗退で、地域決勝では常連のノルブリッツ北海道でさえ大量得点のボーナスステージとして扱われる始末。もっとも、今年の地域決勝は例年よりは善戦したが、結果を見る限りはまだ叩き台でしかない。そんな北の大地に元気な勢力がでてきたという。それは来年から道リーグに昇格する『札幌大GOAL PLUNDERERS』こと札幌大学だ。

「大学チーム」と「社会人チーム」

 一見、普通の昇格に見えるが、道リーグは大学チームの参加を許していない。にもかかわらず札幌大学が道リーグに参加できたのは、『JFL昇格への強い意志がある』からだそうだ。日刊スポーツによると複数の指導者を招聘(しょうへい)し、選手も10年度入学者に特別枠を設け、補強。人工芝の練習場も10年夏に完成する。同大の山田玲良学生部長(41)は「高い目標を持って、開拓者精神で挑戦することと地域貢献もあり、大学の理念にかなう」と話した。だそうだ。そこまでするからには本当に本気なのだろう。

 ところで、大学チームが社会人リーグに出てよいのかというと基本的にNGだ。しかし、先日お伝えした奈良クラブの対戦相手、阪南パニックスFC(阪南大学)や、関東1部の強豪クラブドラゴンズ(流通経済大学)は普通に参加している。なぜそのようなことが出来るのか。答えは、非常に簡単なことで「社会人チーム」として登録すればよいだけである。何が違うのかと言われたら所属する協会が異なるとしかいえない。ちなみに、一人の選手が「大学チーム」と「社会人チーム」に同時に登録することは出来ない。それは同一大学内であっても許されないため、大学チームから社会人チームに籍を移すには移籍の手続きを踏まなくてはいけない。つまり学生リーグと社会人リーグを両立するには全く違う2つのチームを作らなくてはいけないのだ。

 例外がある。それはJFLに所属している流通経済大学だ。これは決して流通経済大学が特別に優遇されているわけではなく、ルールのひとつとしてJFLでは「大学チーム」の所属が認められているのだ。「大学チーム」は大学サッカー連盟の推薦を受られれば地域決勝リーグに参加することができ、そこで勝ち抜くことが出来ればJFLに参加することが出来る。つまり、JFLに所属している流通経済大学は「大学チーム」であり、同一チームで大学リーグと社会人リーグの両立が可能となっている。

札幌大がJFL目指しサッカーチーム強化/ニッカンスポーツ

北の大地からの挑戦状、札幌大GOAL PLUNDERERSに期待

 話がそれてしまったが、札幌大GOAL PLUNDERERSが本気でJFLを目指すとなると、地域リーグ決勝大会でボーナスステージ扱いだった「北海道枠」が一転、非常に厄介な相手になる。Jリーグを目指すチームにとってはとんでもない門番が増えることになり、更なるレベルアップが必要とされる。

 私は大歓迎する。クラブチームならずも、企業チームや学生チームでも底から突き上げることは日本サッカーのピラミッド全体を刺激することになり、当然底辺の底上げに繋がる。Jリーグへの門番が増えることは日本のサッカーのレベルを挙げると言う意味で良いことだ。サッカー不毛の大地からの挑戦状、非常に楽しみにしている。

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