サッカーの面白さを伝える方法

アデレードvsワイタケレ

 サッカーの何が面白いのか。何でJリーグの試合なんか見ているのか。スポーツも特に興味がなさそうな友人によく問われて言葉を詰まらせる。面白い要素などいくらでもあり、挙げたらきりがない。しかしそれでも言葉に出来ないのは、答案用紙に解答を書き連ねてしまうことでサッカーの面白さを制限してしまう事に怯えているに過ぎないのだが、ここではその解答が漠然としすぎてて言語化できるほど明確に出来ないからとしておく。

 クラブワールドカップの開幕戦「アデレードvsワイタケレ」を作業の合間にテレビで観戦。映し出されたガラガラのスタンドにまばらな声援、悪い意味でそこが国立競技場であることを忘れさせる。試合の内容も非常に悪い。ゆるいプレーが連続し、格上であるはずのアデレードが何とか逆転勝利を収めるよいう非常に面白くない物語だった。いっそのこと、ワイタケレが勝ってしまった方が何かと話題になっただろうが、それはそれで私がこの場をもって非難の言葉を並べるだけである。

 世界の舞台と言えばそれこそ本家ワールドカップやオリンピックのような華やかなイメージがある。色とりどりの国旗に目をくらまされ、延々と流れる大会テーマソングに洗脳されながら、世界のスターと呼ばれる選手の一生に一度のプレーに各々が自分勝手な感動を抱く。昨日の試合は果たしてそうだったのだろうかと言われれば否定しなければいけない。名前も知らないような選手が、たかがアジアチャンピオンのガンバ大阪と戦うためだけに泥臭いプレーを繰り返す。その試合に「華やかな」という枕詞をつけるにはよほどの偽善者にならなければ難しい。

 それでも、特に最後の10分の攻防は電波を通じて会場の盛り上がりが伝わってきた。サッカーの面白さを教えるには十分過ぎる試合であった。

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