天皇杯第3回戦はここに注目

世界に続く天皇杯

 本日、アジアクラブチャンピオンズリーグの準決勝第1回戦が行われる。対戦カードはクルブチ(ウズベキスタン)vsアデレード・ユナイテッド(オーストラリア)とお馴染みの浦和レッズvsガンバ大阪となる。いずれあるだろうと思っていた日本のクラブ同士の決戦は4年目にして早くも実現した。今回の大会に出場した日本のクラブは3つ。ディフェンディングチャンピオンの浦和レッズと昨年のJ1で優勝した鹿島アントラーズ、一昨年の天皇杯で準優勝したガンバ大阪(浦和が優勝したため)だ。そう、今回の話題である天皇杯はアジアのステージに繋がっている。少々大げさだがアジアチャンピオンを賭けた戦いはすでに始まっているのだ。

 今週末、天皇杯の第3回戦が各地で行われる。天皇杯はカテゴリーを越えて開催される日本唯一の大会であり、今回はついにJ2のクラブが登場することでいよいよプロとアマチュアが入り乱れる。

実際にはACLの出場資格はプロチームにのみ与えられるため、JFL以下のカテゴリーのクラブはACLに出場ができない。

いま、ツエーゲン金沢が熱い!

 今回の目玉は地域リーグながらここまで駒を進めたツエーゲン金沢松本山雅沖縄かりゆしFCだろう。中でも特に注目を浴びているのはツエーゲン金沢だ。ツエーゲン金沢は激戦区である北信越1部リーグに所属しながらJFLの強豪であるSAGAWA SHIGAカターレ富山を立て続けに退けてきており、勢いがる。しかも今回の対戦相手は隣県でもあるFC岐阜で会場は同じく隣県の富山となる。

 FC岐阜の本拠地は岐阜県でも太平洋側の岐阜市であるので会場が富山といえど金沢のホームといっても過言ではない。一方のFC岐阜もJ2で暫く勝てていなかったが先日の水戸ホーリーホック戦で大勝しており、こちらも勢いがある。さらに、FC岐阜には絶対に負けられない理由がある。それは次の対戦相手が名古屋グランパスだということだ。岐阜と名古屋は文化的に非常に近い関係であり、岐阜は特に名古屋に対してライバル心が強い。公式戦で初の名岐ダービーを実現し勝利するためにもこんなところで負けるわけにはいかないのだ。ツエーゲン金沢vsFC岐阜は3回戦の中で最も熱い戦いになるだろう。

注目は「ヴァンフォーレ甲府vsファジアーノ岡山

 JFLのクラブも忘れてはいけない。昨年の天皇杯で旋風を巻き起こしたHondaFCをはじめとし、来期のJリーグ参入が期待できる栃木SCファジアーノ岡山は特に鼻息が荒くなっているはずだ。ニューウェーブ北九州もここで意地を見せたい。こちらはファジアーノ岡山vsヴァンフォーレ甲府を注目カードとしてピックアップする。ファジアーノ岡山はJFLで3位に付けており戦力的にも来期のJリーグ参入が濃厚といえる。来期戦うであろうJ2のクラブとの対峙に一泡吹かせてやろうと意気込んでいるに違いない。

 ファジアーノ岡山の注目は2人のFW。JFLの得点ランキングで1位の小林康剛選手と4位の喜山康平選手だ。それぞれ18得点、14得点を記録しており、チームの得点の60%はこの2人が挙げていることになる。中でも小林康剛はあまり知られていない選手だがJ2でのゴール数日本人歴代2位という記録を持っており、名実共にJ2規格の選手といえる。そのほかにも多くの選手がJリーグでの経験をもっている。

 対するヴァンフォーレ甲府は2年間のJ1生活を経てJ2に戻ってきたクラブだ。1年でのJ1復帰が期待されたが今年は7位と中位に甘んじている。今期のJ1昇格の可能性を残しているのでターンオーバーをしてくるかもしれないが、ファジアーノ岡山にとっては来期のJ2リーグに向けた絶好の物差しとなるだろう。

今年の下克上はどこだ

 Jリーグと対峙するチームは3回戦まで勝ち進む実力を備えた実力者ばかりだ。自身をもって挑むため、どの対戦カードも面白い戦いになる事は十分に期待できる。そして1試合のノックアウト方式をとる天皇杯の醍醐味は何といっても下のカテゴリーのチームが勝つ下克上がおきることだ。足元をすくわれやすいのは主力選手を温存するJ1昇格レースをしているクラブと言われている。今年も例外ではないだろう。しかも今年はサンフレッチェ広島が既に優勝を決めており、残った昇格枠はなお少ない。上位のチームはより神経質になる事が予想される。そしてその昇格争いをしているクラブはモンテディオ山形湘南ベルマーレベガルタ仙台サガン鳥栖セレッソ大阪だ。すでにベガルタ仙台は主力の温存が報じられており、これらのチームが絡む対戦カードは波乱が起きやすくなるはずだ。10月12日、今年も天皇杯で歴史が動く。
天皇杯対戦表

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