現在から見た2009年のJFL

企業クラブの末路・・東京ヴェルディ消滅の危機

 本題に入る前にこの話題を。正直、いい気分ではない。全く文章を打つ気分にならないし、気がつけばため息をついている。こちらのブログには東京ヴェルディの話は持ち込まないように心がけているのだが、全く関係なくはなさそうなので少しだけ。

 東京ヴェルディの親会社である日テレが赤字に転落し、強化費を削るどころの騒ぎではなく、極論として存続自体が危うい状態になっている。昨日までの報道を見る限り、東京ヴェルディは身売り状態になっており日テレ次第ではチーム消滅という悲劇を招き、第2の横浜フリューゲルスと成りかねない。本日の記事で身売り自体は否定したが、J2降格ともあればスポンサーが見つからず、日テレが抱えきれずに破綻することも考えうる。

 先月、NECトーキンが廃部になり話題となったが、これが景気の影響を直接受ける企業クラブである。身の丈経営というキーワードで安い運営費をやりくりして苦しい思いをしているクラブもあるが、長い目で見たとき、それが最善の方法だったと言うことがわかるだろう。このブログが対象としているチームの殆どがそれに該当する。これらのクラブには決して一つの大企業に寄りかかった運営はしていただかないでほしい。

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栃木、富山、岡山、いってらっしゃい。

 12月1日の委員会での協議を受けて、栃木SC(JFL2位)カターレ富山(JFL3位)ファジアーノ岡山(JFL4位)のJリーグ参入が決定している。それを受けて、地域リーグ決勝大会3位のホンダロックのJFL昇格も決定した。来年のJ2は18チームとなり、今期に引き続き3回戦総当りの変則的なリーグ戦となる。また、これにより年間の試合数は9試合増えて51試合と過去最大となる。それに加えてチーム数が偶数となるので休みとなるチームが無くなり、J2の各クラブは非常に過酷なスケジュールを強いられることになりそうだ。

待ってました栃木SC

 栃木県は関東で唯一Jリーグクラブが無い都県と言われ続けていた。隣の群馬県からザスパ草津がJに入会したのが2005年。この年月が長かったか短かったかは人それぞれで感じ方が違うだろう。栃木には栃木SCがある。栃木SCにはJFL最高を記録したサポーターがいる。胸を張っていこうじゃないか。

北陸一号カターレ富山

 九州と北信越といえばJリーグ入りの流れが盛んな地域として賑わっている。クラブチーム数が多いだけでなく、アルビレックス新潟をはじめ、松本山雅FCツエーゲン金沢など多くの観客を動員する点で注目を浴びている。カターレ富山もその一つだ。栃木SCには及ばなかったが、チーム発足1年目にして5000人の動員を達成しており、将来は明るい。元企業チームの安定した経済力を生かしてアルビレックス新潟に負けない盛り上がりに期待したい。そして、鼻息荒い後輩たちの目標となるチームになっていただきたい。

スピード昇格ファジアーノ岡山

 岡山国体に向けて強化された同チームもJリーグクラブからのレンタルなどをうまく使いながら滑り込みでJリーグの一員となった。地域リーグに所属しながらJリーグ準加盟クラブとなるとFC岐阜に続くJFL1年昇格を果たすスピード出世を達成した。こちらもカターレ富山と同様に、地域で2つ目となるJリーグクラブとなる。レノファ山口FCFC宇部ヤーマン、デッツォーラ島根といった地域リーグでもがくクラブチームの目標となるチームになっていただきたい。

2009年のJFLはこうなる。

2009年JFL参加チーム一覧
東北 秋田 TDK SC
東北 宮城 ソニー仙台FC
関東 東京 横河武蔵野FC
関東 東京 FC町田ゼルビア 申請予定
関東 千葉 ジェフリザーブズ
関東 群馬 アルテ高崎
大学 茨城 流通経済大学
東海 静岡 Honda FC
東海 愛知 FC刈谷
関西 滋賀 SAGAWA SHIGA FC
関西 滋賀 MIOびわこ草津 準加盟申請予定?
関西 京都 佐川印刷SC
中国 鳥取 ガイナーレ鳥取 準加盟
中国 岡山 三菱水島FC
九州 福岡 ニューウェーブ北九州 準加盟
九州 長崎 V・ファーレン長崎 準加盟申請予定?
九州 宮崎 ホンダロック
九州 沖縄 FC琉球 準加盟申請予定?

 来季のJFLに参加するチームはこのようになっている。関東と九州にチームが集中し、カターレ富山のJリーグ参入を受けて北信越にはJFLのチームがなくなってしまった。また、Jリーグ準加盟チームはガイナーレ鳥取ニューウェーブ北九州を残し、申請予定のFC町田ゼルビアV・ファーレン長崎、昨年の準加盟を逃したMIOびわこ草津FC琉球が認可されればJ参入条件の4位以内を目指すのは6チームとなる。

 そうか、そうなれば来年も参入レースは盛り上がると思いがちだが、そうはいかないだろうというのが大方の見方である。今年健闘したガイナーレ鳥取も来年は大幅な縮小が噂されており、現在の戦力を維持するのは困難と言われている。今年中位に低迷したニューウェーブ北九州FC琉球も大きな動きはなく、FC町田ゼルビアV・ファーレン長崎もJFLで通用するかは未知数である。地域決勝で優勝したFC町田ゼルビアに関してはJFL昇格請負人として有名となった戸塚監督がJリーグ入りの条件の一つであるS級ライセンスを持っておらず、監督交代が確実となっている。某紙でJFLを「J3化している」とよく表現されているが、今年がたまたま壮絶だっただけであり、来年は愛媛FCから続いた昇格ラッシュも落ち着きそうだというのが私の意見である。

ガイナーレ鳥取よ、これが始まりだ。

 本日発売のエルゴラッソにガイナーレ鳥取の記事が載っていた。4位以内に入れば赤字を埋める当ても、スポンサー料の獲得も取り付けており「Jリーグ入りは十中八九大丈夫だった」という。それに加えて成績面でも勝っておれば4位だったため、ガイナーレ鳥取の方々にはかける言葉が見つからない。しかしこれが必ずしも後退に繋がるとは言いがたい。JFLで運営の基盤を殆ど作らずにJリーグ入りした徳島ヴォルティスFC岐阜が苦しんでいるように、速ければいいというものでもない。米子地域から鳥取地域に移転してまだ1年であり、客を集める伸びしろはまだまだあるはずだ。それに加えて今回の「快進撃」は県民への大きなアピールとなる。まずは活動拠点となる鳥取地域にしっかりと根付き、盤石の状態で改めてJリーグを目指す方が得策である。栃木SCがJFLでも観客を集められることを証明した。ガイナーレ鳥取にも出来るはずだ。

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